GMOの名前がついたFX会社は3つあります。
ひとつ目はFXだけでなく株式や投信などの金融商品も扱うGMOクリック証券株式会社。店頭取引「FXネオ」と取引所取引「くりっく365」でFX取引ができます。
2つ目はGMO外貨株式会社の「外貨ex」。外貨exではFXのほかにCFDやオプトレ!のサービスも展開しています。
3つ目はGMOコイン株式会社。「GMOコイン」はもともとは暗号資産取引をメインとしていましたが、2023年9月1日に、FX専業会社である株式会社FXプライムbyGMOと合併し、GMOコインで外国為替FXの取引ができるようになりました。
この合併によって「株式会社FXプライムbyGMO」は消滅し、サービスはGMOコインに引き継がれています。
すべて東証一部に上場しているGMOインターネット株式会社のグループ会社です。
今回はGMOグループの3つの会社で自動売買(シストレ)ができるのか、を見ていきましょう。
ちなみにシストレとはシステムトレードの略で、あらかじめ定められたルール(システム)に従って自動的に売買を行う取引のこと。
反対に自分自身で売買の内容やタイミングを判断をして取引をすることを「裁量トレード」といいます。
GMOクリック証券で自動売買はできる?
GMOクリック証券では残念ながら自動売買(シストレ)のサービスはありません。
また、自動売買ソフトなどのプログラムを利用して取引することは禁止行為にあたります。万が一違反した場合は法的措置を採るということなので注意しましょう。
自動売買(シストレ)はできませんが、GMOクリック証券のFXネオはとても使いやすいので裁量トレードをするのにおすすめです。
GMO外貨[外貨ex]
GMOグループのもうひとつのFX会社、GMO外貨の[外貨ex]でもシステムトレードのような自動売買のサービスはありません。
GMOコイン
GMOコインでは暗号資産のAPIサービスに加えて、2023年10月28日から外国為替FXもAPIで自動売買できるようになりました。
ただし、APIで自動売買ができるといっても、APIを利用するためのプログラムの知識はある程度必要です。
このため、GMOコインのAPI利用による自動売買は誰でも手軽に始められる、というわけにはいかないかもしれません。
GMOコインと合併して消滅した「FXプライムbyGMO」では、「ちょいトレFX」というシステムトレードが利用できました。ちょいトレFXはプログラム知識が不要でシステムトレード初心者でも簡単に自動売買取引ができるサービスで、あらかじめFX会社が厳選したストラテジーから好みの売買戦略を選んでシステムトレードを手軽に始めることができました。GMOコインと合併し、「ちょいトレFX」のサービスは終了しています。
自動売買(シストレ)をしたいならこのFX会社もチェック!
GMOグループ以外で、自動売買(シストレ)ができるFX会社はあります。
アイネット証券
アイネット証券では自動売買システム「ループイフダン」を利用できます。
専門知識がなくても設定を選ぶだけのシンプル操作で自動売買を始められるからビギナーにもおすすめ。
ひまわり証券
FXのパイオニア、ひまわり証券ではシステムトレードができる「ループ・イフダン口座」があります。
ひまわり証券はFX会社として20年の歴史があり、累計FX口座数は200,000口座という老舗のFX会社。
取り扱い通貨ペアは24通貨ペア、1,000通貨から始められるのでシステムトレード初心者でも安心して自動売買がスタートできます。
FX自動売買(シストレ)のメリット
自動売買(システムトレード)は、自分で売り買いのタイミングを判断する裁量トレードとは異なり、基本的には選択したルール(システム)に従ってFX取引が自動で行われていきます。
取引に不安や興奮といった感情が入り込まないため、恐怖心や欲からくる取引の判断ミスがありません。
しかも24時間自動で売買されているので、たとえばドル円など日本の夜から朝にかけて取引が活発になる時間帯の利益獲得チャンスも享受できます。
トレードの時間がない、裁量トレードがうまくいかない、といった方も自動売買に挑戦してみるといいかもしれません。