今回はFX取引を始めるときには絶対に覚えておきたい逆指値注文のやり方について解説します。
逆指値(ぎゃくさしね)注文
逆指値注文とは、現在のレートよりも不利なレートで注文する方法です。
指値注文とは逆で、現在よりも高いレートで買いたいとき、現在よりも安いレートで売りたいときに利用します。
逆指値注文は、ストップ注文とも呼ばれます。
逆指値注文は、損失拡大を防止する損切りや、利益を守る利食いのときに利用できます。
逆指値注文というのは、指定したレートになったら、成行で買(売)ってください、という注文なのです。
売りポジションのときの逆指値利用
売りポジションを持っている場合に利用できる逆指値のパターンを解説します。
逆指値注文|売りポジションの損切り(ロスカット)の例
損切り(ロスカット)とは、ポジションを持っているときに、自分の予想した方向とは逆に相場が動き、含み損になってしまったポジションを手放して損失を出すことです。
下落を予想して108円の売りポジションを持ちましたが、現在レートが109円まで上がり、予想とは逆に相場が動いて含み損になっています。
この先、110円以上になった場合はさらに上昇しそうだと判断したとき、110円を損切りラインとして売り逆指値注文を入れておきます。
110円に到達すると逆指値注文が約定し、損切りとなります。
このように、損失を拡大させないために、逆指値注文は利用できます。
逆指値注文|売りポジションの利食いの例
利食い(利益確定)とは、利益が出ているポジションを決済して利益を出すことをいいます。
下落を予想して110円の売りポジションを持っています。
予想どおり下落していましたが、現在は反転して少し上昇し108円になりました。
大きな流れではこの先も下落を予想していますので、このまま持っていれば利益を伸ばせる可能性があります。
しかし、このまま上昇してしまうようだと、含み益が減ってしまいます。最悪の場合は110円を超えて損失になってしまうリスクもあります。
このようなときに、109円で利食いの逆指値注文を入れることで、1円の利益を守りつつ、利益拡大を目指すことができます。
買いポジションのときの逆指値利用
買いポジションを持っている場合に利用できる逆指値のパターンを解説します。
逆指値注文|買いポジションの損切り(ロスカット)の例
損切り(ロスカット)とは、ポジションを持っているときに、自分の予想した方向とは逆に相場が動き、含み損になってしまったポジションを手放して損失を出すことです。
上昇を予想して110円の買いポジションを持ちましたが、現在レートが109円まで下がり、予想とは逆に相場が動いて含み損になっています。
この先、108円以下になった場合はさらに下落しそうだと判断したとき、108円を損切りラインとして売り逆指値注文を入れておきます。
108円に到達すると逆指値注文が約定し、損切りとなります。
このように、損失を拡大させないために、逆指値注文は利用できます。
逆指値注文|買いポジションの利食いの例
利食い(利益確定)とは、利益が出ているポジションを決済して利益を出すことをいいます。
上昇を予想して108円の買いポジションを持っています。
予想どおり上昇していましたが、現在は反転して少し下落し110円になりました。
大きな流れではこの先も上昇を予想していますので、このまま持っていれば利益を伸ばせる可能性があります。
しかし、このまま下落してしまうようだと、含み益が減ってしまいます。最悪の場合は108円を下回り損失になってしまうリスクもあります。
このようなときに、109円で利食いの逆指値注文を入れることで、1円の利益を守りつつ、利益拡大を目指すことができます。
注文の有効期限に気を付けよう
指値注文、逆指値注文は将来の相場の通り道で待ち伏せをする方法です。
指定したレートに届かなければ、注文は執行されずに残ります。
注文時に有効期限が設定できますので、上手に活用しましょう。
無期限の注文を入れたままにしてしまい、忘れたころにその注文レートに達し、注文が執行されて約定してしまうことがあります。
逆に、注文を入れてあるからと安心していたら、有効期限が過ぎていて、注文が失効していた、ということもあります。
無期限、当日限り、週末まで、指定日時まで、などが選択できますので、自分のトレードスタイルに合わせて、有効期限を活用しましょう。
まとめ
いかがでしたか。
今回はストップ注文とも呼ばれる逆指値注文のやり方について解説しました。