FXのBid(ビッド)とAsk(アスク)、スプレッドとは?|FX用語をわかりやすく解説

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FXをはじめるときに覚えておきたい基本のFX用語「Bid(ビッド)」と「Ask(アスク)」そして「スプレッド」とは何か、どういうときに使われる用語なのかを初心者にもわかりやすく解説します。

目次

FXの取引レートは2種類!BidとAskとは

FX取引をするときには、自分が取引したい通貨ペアの現在のレート(価格)を知る必要があります。

トレード画面を見ると、通貨ペアと、その通貨ペアの現在のレートが表示されています。

FXのレート表示

FXのレート表示

上図に表示されているのは、USD/JPN(ドル円)の現在の取引レート。通貨ペアを表す「USD/JPY」の下に、異なる2つの価格(レート)が並んでいます。

どちらのレートもドル円の現在のレートを表しているのですが、何が違うのでしょうか。

FXでは、ひとつの通貨ペアに、ふたつのレートが提示される「2WAYプライス」という表示方式が採用されています。

FXのレート表示

FXのレート表示

上図の表示レートの意味は、いまドル円を売ると左側(BID)の価格、いまドル円を買うと右側(ASK)の価格、になります。

いま売ると112.302円、いま買うと112.305円で、その差は0.003円です。

つまり、BID(ビッド)は売値、ASK(アスク)は買値という意味。

このように、FXでは、ひとつの通貨ペアで、売りの場合と買いの場合の2種類のレートが表示されています。

「いきなり含み損」の正体はスプレッド

FXでは、売値(BIDレート)と買値(ASKレート)に差があります。

この売値と買値の差のことを「スプレッド」と呼びます。

FXのレート表示

FXのレート表示

上図の一番上、オレンジ色の行に左から、通貨ペア、BID、ASK、スプレッド、と並んでいます。

BIDは売値、ASKは買値です。その差がスプレッドになります。

上図のスプレッドの単位は「銭」ですので、0.3は0.3銭、つまり0.003円ということになります。

スプレッドは、FX会社ごと、通貨ペアごとに異なり、相場の状況によっても差が広くなったり狭くなったりします。

FXのスプレッド

FXのスプレッド

前の項で説明したように、いま売ると112.302円、いま買うと112.305円で、その差は0.003円です。

買値の方が0.003円、売値よりも高いです。

上図の表示レートで新規にドル円を買い(112.305円)、同時に決済売り(112.302円)したとすると0.003円(0.3銭)の損失になります。

逆に、新規にドル円を売って、同時に買い戻した場合はどうでしょうか。

112.302円で売ったものを、112.305円で買い戻すのですから、同じく0.003円(0.3銭)の損失になります。

新規買い(売り)をした途端、表示レートは動いていないのに、いきなり保有ポジションの評価がマイナスで表示されているのを見たことはありませんか?

たとえば、USD/JPNを30,000通貨単位の新規買いをした場合、約定直後のポジション(建玉)評価は下図のようになります。

FX保有ポジション一覧

FX保有ポジション一覧

建玉レートが、買ったときのレートです。

評価レートは、その建玉をいま売る場合のレートです。

112.305円で買って、112.302円で売るとすると、0.003円のマイナスです。

これを数量3(3×10,000単位)買っていますので、-0.003×30,000単位で、現在の評価損益が-90円になります。

新規買いした途端、いきなり90円の含み損を抱えている状態です。

ポジションを持った途端いきなり含み損になる理由は、FXの買値と売値の差(スプレッド)によるものなのです。

このようにFXでは「取引手数料は無料」ですが、ユーザーの立場からするとスプレッドは取引コストと捉えることができます。

最低取引単位は1万通貨が一般的ですが、最近は1千通貨単位で取引できるFX会社も増えてきました。

FXのチャート表示にもBIDとASKがある

FXのチャート表示にもBIDとASKがあります。

FXチャート

FXチャート

上のチャートは、同じ通貨ペア、同じ時間で、BIDとASKの表示を切り替えたものです。

左側がBID(売値)、右側がASK(買値)のチャートです。

06:00前に、左側のBIDは112.35を下回っていますが、右側のASKは112.35までは下がっていません。

「チャートでは注文したレートに達しているのに、なぜか約定していない?」という場合は、本来見たい方と逆のチャートを見ている可能性があります。

FX会社の取引ツールによって切り替えの可否、切り替え方法は異なりますので、利用中のチャートがある方は確認してみましょう。

まとめ

FXの2種類ある取引レート、BID(ビッド・売値)とASK(アスク・買値)、そしてスプレッドについて解説しました。

FX会社を選ぶ際にはスプレッドを重視する人も多く、FX会社もスプレッドの狭さを競っています。

BIDとASKの差であるスプレッドは、FX会社ごと、通貨ペアごとに異なります。

ただし、多くのFX会社の場合このスプレッドは広くなったり狭くなったりします。「原則固定」としているFX会社であってもそのときの相場の状況によってはスプレッドが変わります。

スプレッドが狭いということは取引コストが安いということなのでメリットではありますが、FX会社を選ぶときにはスプレッドだけでなく「約定力」も大切です。

注文を出しても約定しないのでは困りますから、FX会社を選ぶときはスプレッドも気にかけつつ総合的に判断していきましょう。

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