これからFXを始めるけど大損しそうで怖い!
FXを始めたけど損失続きで怖くて続けられない!
でもやっぱり儲けたい!
こんな悩み、実はあなただけではありません。
FXを始める動機のなかで「儲けたいから」という方は多いと思います。
あなたにはこんな経験はありませんか?
儲けたいと思うあまりに、一度にたくさんのポジションを持ち、含み損の金額が増えていくのを外出中にもスマホでヒヤヒヤしながら見ている・・・。
とにかく追証、強制ロスカットが怖い!
恐怖心にかられて衝動的に損切りしてしまう!
失敗続きでFXで成功できる気がしない!
そんなときは一度に取引する量を減らしてみてはどうでしょうか?
もし、いま10,000通貨で取引しているのであれば、5,000通貨や3,000通貨、2,000通貨で取引をしてみるのです。
取引量を減らすということは、相場が有利な方向に動いたときに得られる利益は減ります。しかし相場が不利な方向に動いたときの損失や精神的なストレスも減るのです。
FXをやっていてストレスが溜まるのはズバリ損失が出たときでしょう。ポジション一覧に損失額が表示されているのを見て喜ぶ人には私はお会いしたことがありません。
特にポジションを持っているときに利益が出ている時間の方が少ないと感じる方には一度に取引する量を減らすという方法は試してみる価値があると思います。
もちろん、この記事で紹介する方法で絶対に成功するとか、絶対に損をしなくなるとかいうことは決してありません。
取引量を減らしてもうまくいかない人もいるでしょう。
投資にはさまざまなリスクがありますから「絶対に成功する、儲かる方法」など存在しないと考えておくほうが安全です。
それでもFXで成功するためには自分に合ったトレードスタイルをみつけることが何よりも大切。
少なくとも自制心を持って取引量をコントロールできるようになれば、ポジションの持ちすぎで恐怖の日々を送るということもなくなるでしょう。
繰り返しますが、この記事で紹介するのは1トレーダーの経験に基づくものであり、マネしたからといって絶対にFXで成功するわけではありません。
でも何かを少し変えることで事態が好転することもあります。この記事があなたの成功へのきっかけになれば幸いです。
不安や恐怖心がFX取引の判断を誤らせる
たとえば、デモトレードと呼ばれる仮想的なFXトレードで数十万円、数百万円、数千万円という損失を抱えることになっても「あ~失敗した~」と感じる程度でしょう。なぜならリアルに自分のお金がなくなるわけではないからです。
でも実際に数十万円、数百万円もの自分のお金がなくなるかもしれない事態に直面したとき、冷静でいられる人はそう多くはないはず。
「失敗したらどうしよう」「このままだともっと損失が大きくなるかもしれない」「追証が来たら?」「強制ロスカットになったら?」といった不安や恐怖心によって冷静な判断ができなくなることは多々あります。これはFXに限ったことではなく人間であれば多かれ少なかれ経験があるのではないでしょうか。
ここで質問です。たとえばあなたの全財産が100万円だったとします。
次の3つの状況のときに精神的に余裕があるのはどれでしょうか?
①100万円のうち50万円の損失
②100万円のうち25万円の損失
③100万円のうち5万円の損失
多くの方は①の状況だとかなり精神的にストレスを感じると思います。何しろ全財産の半分がなくなろうとしているのですから、資金的にも精神的にも立ち直るのは大変でしょう。
②の状況は①よりはマシとはいえ資金の4分の1を失うことになります。失ったお金を取り戻そうと無理なトレードに走り事態を悪化させてしまう、ということも想像できます。
それでは③の状況はどうでしょうか。5万円あったらいろいろと楽しめますから損をしたくはないですが、残りの財産95万円があれば次の手立ても考えやすいと思いませんか?95万円の元手があれば仕切り直してコツコツと利益を積み上げ、損した5万円を取り戻し、さらには利益を上げていくこともできそうです。
このように資金に余裕を持った取引を心がければ自然に不安や恐怖心が軽くなり心に余裕をもった取引ができるようになる、というわけです。
資金に余裕を持った取引をする方法のひとつとしておすすめなのが1,000通貨単位のFX取引です。
FXは10,000通貨単位取引がスタンダードですが、最近は1,000通貨単位や100通貨単位で取引ができるFX会社もあります。
FXで成功するための1,000通貨単位の取引
1,000通貨単位の取引は単に少額の資金で取引できるというだけでなく、精神的に余裕を持った取引をするのにも役立ちます。
ではなぜ1,000通貨単位で取引すると精神的に余裕ができるのでしょうか。
FXでは預けた資金のうち取引に要する証拠金の分だけ資金が拘束された状態になります。
たとえば最大レバレッジ25倍のFX会社の口座に10万円を預けたという前提でシュミレーションしてみます。
最大レバレッジコースが選択できるFX会社もあります。25倍以外のレバレッジコースを選択している場合は、必要な取引証拠金が異なりますので注意してください。
①10,000通貨の取引をする場合
まずはFXでは一般的な10,000通貨の取引をする場合をみてみましょう。
ドル円のレートが1ドル=100円のとき10,000通貨を買う場合に必要な取引証拠金を計算すると次のようになります。
100円×10,000通貨÷レバレッジ25=取引証拠金40,000円
預けた資金10万円のうち4万円が拘束された状態です。この時点での証拠金維持率は有効証拠金10万円÷保有ポジションの取引証拠金4万円×100=証拠金維持率250%になります。
このあとドル円が不利な方向に動いて5円下落したとしましょう。有効証拠金が含み損の分だけ減りますから5万円になります。5万円÷4万円×100で証拠金維持率は125%まで下がります。
証拠金維持率がここまで下がる前に自分で損切りをして損失を少なく抑えることができればよいのですが、資金の5割を失うほどの含み損を抱えてしまうと不安や恐怖心が大きくなったり「もう少しガマンすれば有利な方向に動くかもしれない」などと考えてしまい、冷静な判断ができなくなってしまいます。
②1,000通貨の取引をする場合
次に同じ条件で1,000通貨の取引をする場合をみてみましょう。
ドル円のレートが1ドル=100円のとき1,000通貨を買う場合に必要な取引証拠金を計算すると次のようになります。
100円×1,000通貨÷レバレッジ25=取引証拠金4,000円
預けた資金10万円のうち4千円が拘束された状態です。この時点での証拠金維持率は有効証拠金10万円÷保有ポジションの取引証拠金4千円×100=証拠金維持率2,500%になります。
このあとドル円が不利な方向に動いて5円下落したとしましょう。有効証拠金が含み損の分だけ減りますから9万5千円になります。9万5千円÷4千円×100で証拠金維持率は2,375%に下がります。
①の場合と比べて②の方はずいぶんと余裕が感じられませんか?
もちろん有利な方向に動いた場合の利益は①の方が②よりも10倍大きいですが、1,000通貨単位で取引できるFX会社なら、3,000通貨や5,000通貨で取引することも可能ですから、より柔軟なトレードができるようになります。
③3,000通貨の取引をする場合
1,000通貨では少ないと感じるならば3,000通貨でシュミレーションしてみます。
ドル円のレートが1ドル=100円のとき3,000通貨を買う場合に必要な取引証拠金を計算すると次のようになります。
100円×3,000通貨÷レバレッジ25=取引証拠金12,000円
預けた資金10万円のうち1万2千円が拘束された状態です。この時点での証拠金維持率は有効証拠金10万円÷保有ポジションの取引証拠金1万2千円×100=証拠金維持率833%になります。
このあとドル円が不利な方向に動いて5円下落したとしましょう。有効証拠金が含み損の分だけ減りますから8万5千円になります。8万5千円÷1万2千円×100で証拠金維持率は708%に下がります。
シュミレーション結果
いかがでしょうか。どの程度の証拠金維持率があれば安全かというのはトレードスタイルや余裕資金なども人によって異なりますので一概には言えませんが、やはり①よりも②や③の方が証拠金維持率に余裕が感じられるでしょう。
今回のシュミレーションではドル円が5円下落するまで保有していた場合、①では5万円の含み損、②では5千円の含み損、③では1万5千円の含み損になります。
もちろん5円も下落するまで待たずに自分で損切りしてしまうという手もありますが、特に初心者は損切りのタイミングがつかめずにズルズルとポジションを保有し続けてしまい結果的に大きな損失を招いてしまうこともあります。
FXには基本的にはポジションの保有期限はないので、証拠金維持率が100%を上回っていて、かつ取引しているFX会社がサービスを提供している間はポジションを保有し続けることもできます。
FXトレーダーのなかには常に証拠金維持率にかなりの余裕を持たせた取引量で、ほとんど損切りをせずに数週間~数か月以上ポジションを保有し続けるスタイルで利益を出しているトレーダーもいます。
一方で自身で決めたルール通りに損切りを実行し、大きな損失を出さずにコツコツと利益を積み上げていくスタイルのトレーダーもいます。
いずれにしても一度の大きな損失は精神的にも資金的にも自分を不利な状況に追い込んでしまいます。精神的、資金的に余裕を持ったFX取引を心がけることで成功の可能性も高まることでしょう。
1,000通貨単位取引は段階的に売買できてリスク管理がしやすい
1,000通貨単位で取引できるFX会社なら、同じ10,000通貨の取引をするにしても取引を何回かに分けて段階的に売り買いすることでリスクを抑えつつ少しずつ確実に利益を積み上げるといったトレードも可能になります。
たとえばこれからドル円が上昇しそうだと判断したとしましょう。
①10,000通貨を一度に買う場合
現在のレート109円で10,000通貨を一度に買ったあとの値動きをパータンA、B、Cの想定でみてみましょう。計算を簡単にするためスワップ金利は考慮しません。
パターンAの場合は有利な方向に動いていますので気分がいいですね。101円まで上昇していますから2万円の含み益です。あとは売るタイミングを間違えないように気をつけましょう。
パターンBの場合は109円で買ったあとに108円を切るほど下落、そのあと持ち直して109円まで戻ってきています。この時点で含み損益は0円です。一時含み損が1万円を超えて少しヒヤヒヤしたでしょうか。
パターンCの場合は残念ながら不利な方向に動いてしまいました。すでに含み損が2万円を超えていますので、このまま保有するのか損切りするのか冷静な判断が求められます。
②10,000通貨を2度に分けて買う場合
それでは次は5,000通貨を2回、合計10,000通貨を買う場合を想定してみます。
さきほどと同じく現在レートは109円。まず109円で5,000通貨を買います。
パターンAの場合は有利な方向に動いて101円まで上昇しました。5,000通貨を保有していますので1万円の含み益です。
パターンBの場合は109円で買ったあとに下落、108円で2回目の5,000通貨を買いました。これで保有している10,000通貨の平均取得単価は108.5円です。そのあとは持ち直して109円まで戻ってきていますので、この時点で含み益が5千円になりました。
パターンCの場合は残念ながら不利な方向に動いてしまいました。109円で5,000通貨、108円で5,000通貨を買っていますので、含み損は1万5千円です。
シュミレーション結果
いかがでしょうか。パターンAの場合は①の10,000通貨を一度に買った方が②の場合よりも得られた利益は大きいです。
しかし、パターンB、パターンCの場合で比較すると②の5,000通貨ずつ段階的に買った方が有利な結果が出ています。
もちろん、想定通りに相場が動くことはありませんので、今回の値動きはあくまでも架空のシュミレーションです。
ですが一度あなたの過去の取引実績を振り返ってみてください。買った後に値下がりせずに上がり続けたことは何度あるでしょうか?
もしも「買ったら必ず上がるからそんな経験はない」というのであれば一度に買ってしまった方が得られる利益は大きいでしょう。
でも毎回、買った後に「もう少し待てばよかった」と思う人は何度かに分けて買うということを実行してみるといいかもしれません。
また段階的な取引は買うときだけでなく売る場面でも同じことがいえます。含み益が出ていると「持っていればもっと利益が得られるかも!」という期待から売りそびれてしまい、得られたはずの利益が少なくなったり、最悪の場合は含み損になってしまうことさえあります。
10,000通貨単位でしか売買できない場合は一度売ってしまえばそれで終わりですが、1,000通貨単位ごとに段階的に売ることができると、少しずつ利益を確定していくことができます。すると一部を利益確定できた喜びと、これからもっと上昇すればさらなる利益が得られるという期待も持ち続けることができ、精神的にも楽なトレードができるようになります。
少額資金でFX取引をするなら1,000通貨単位のFX会社がおすすめ
いかがでしょうか。
初心者が5万円~10万円程度の資金でFX取引をするならぜひ1,000通貨単位で取引できるFX会社も検討しましょう。
いきなり無理なポジションを持つようなリスクの高いことはせず、まずは1,000通貨単位の取引から始めて、資金が増えてトレードに慣れてきたら徐々に取引量を増やすと安心です。
少額資金でもコツコツと利益を積み上げていけばいずれは大きな利益になります。資金的にも精神的にも余裕を持った取引で成功を目指しましょう。