FX初心者が知っておきたい為替市場の変動要因

FXの基礎

FXをする人なら、「いつ、どのくらい、どっちに動くか分かればいいのになぁ」と考えことは一度や二度ではないと思います。特に初心者にとっては願いにも似た思いではないでしょうか。

為替相場の変動は、各国の経済情勢、紛争、自然災害など、世界中で発生する様々な要因が複雑に絡み合って起こります。

為替の変動要因になり得るイベントをすべて把握することは困難ですが、今回は、FXトレードをする人なら絶対に押さえておきたい3つの変動要因を取り上げます。

経済指標の発表

為替市場の変動要因のひとつである、各国の経済指標の発表は、あらかじめ発表スケジュールが決まっています。

特に重要な指標の結果によっては為替相場が大きく動く可能性が高いため、多くの市場参加者は発表の前から意識するようになります。

中でも米国の雇用統計は、毎月第一金曜日の日本時間22:30(サマータイム期間は21:30)に発表される指標で、市場参加者が最も注目する米国の経済指標です。

GMOクリック証券 経済カレンダー

GMOクリック証券 経済カレンダー

上の図は、GMOクリック証券のWebサイトで誰でも閲覧できる、各国の経済指標発表予定カレンダーです。

2017年8月4日(金)の予定を表示しています。この日は第一金曜日ですので、米国雇用統計が発表される日です。しかし「雇用統計」という表示がありません。

それはなぜか。「雇用統計」というのは、雇用に関する複数の統計を含む総称なのです。

そして、この雇用統計の中でも特に注目されるのが、「非農業部門雇用者数」と「失業率」のふたつです。

特に想定外の結果が出たときなどは、大きな値動きが発生することも多く、ポジション次第でチャンスにもピンチにもなる重要なイベントです。

サプライズの結果が出た場合などは、100pipsも動いて、その後にまた戻るというようなこともありますので、いつもの値幅感覚でロスカットを入れておくと、巻き込まれて余計な損失を出すことにもなります。

FX初心者は、大きなイベントの前に不用意にポジションを持つことは避けた方が安全です。

気をつけたいのは、発表の内容が良かったからと言って、必ずしもその国の通貨が買われる(上がる)わけではない、ということ。

発表の内容が、すでに市場に織り込み済みであれば、市場はそれほど反応しないこともありますし、市場予想を超える結果であれば、大きくトレンドを変えてしまう場合もあります。

古くからある投資の格言「ウワサで買って、事実で売る」という言葉もあるように、市場は「事実」だけでなく「期待」でも動く、ということを頭に入れておきましょう。

政策金利の発表

為替市場の変動要因のひとつである、各国の政策金利は、定期的に開催される、各国の中央銀行の会議によって決定されています。

日本であれば日本銀行(日銀)の「金融政策決定会合」、米国であればFRBの「連邦公開市場委員会(FOMC)」、欧州であれば「欧州中央銀行(ECB)」で、それぞれの会議終了後には政策金利が発表されます。

一般に、その国の景気が良いと利上げ、景気が悪いと利下げ、と言われています。

このため、政策金利を上げると、その国の通貨は買われる傾向にあり、逆に政策金利を下げると売られる傾向があります。


【米国FOMC開催日程】

2017年(現地時間)

  1. 1月31日(火)・2月1日(水)<声明発表は日本時間2日am4:00>
  2. 3月14日(火)・15日(水)<声明発表は日本時間16日am3:00>
  3. 5月2日(火)・3日(水)<声明発表は日本時間4日am3:00>
  4. 6月13日(火)・14日(水)<声明発表は日本時間15日am3:00>
  5. 7月25日(火)・26日(水)<声明発表は日本時間27日am3:00>
  6. 9月19日(火)・20日(水)<声明発表は日本時間21日am3:00>
  7. 10月31日(火)・11月1日(水)<声明発表は日本時間2日am3:00>
  8. 12月12日(火)・13日(水)<声明発表は日本時間14日am4:00>

【日銀金融政策決定会合の開催日程】

2017年

  1. 1月30日(月)・31日(火)
  2. 3月15日(水)・16日(木)
  3. 4月26日(水)・27日(木)
  4. 6月15日(木)・16日(金)
  5. 7月19日(水)・20日(木)
  6. 9月20日(水)・21日(木)
  7. 10月30日(月)・31日(火)
  8. 12月20日(水)・21日(木)

要人発言

為替市場の変動要因のひとつに、要人発言があります。

要人とは、各国の政府関係者であったり、中央銀行関係者であったりと、経済を左右するような組織のトップやその関係者などを指します。

特に金融政策を決定する各国の中央銀行のトップや関係者の発言は、それまでのトレンドが変わってしまうほどの影響力を持ちます。

要人発言は、経済指標や政策金利の発表とは異なり、時間が決まっていません。このため、急に相場が動いたと思ったら、どこかの中央銀行関係者の発言に市場が反応していた、ということも良くあります。

ただし、日銀金融政策決定会合後の総裁会見や、FRB議長の議会証言、中央銀行トップが参加する講演会など、ある程度日程がわかるものもありますので、意識しておくと良いでしょう。

ちなみに、2017年8月現在の日米欧の中央銀行トップは誰か、わかりますか?

日銀総裁は黒田氏、米FRB議長はイエレン氏、ECB総裁はドラギ氏ですね。

まとめ

今回は、為替相場の3つの変動要因として、経済指標の発表、政策金利の発表、要人発言を取り上げました。

それぞれ、相場が大きく動く可能性があるタイミングですので、このことを意識してトレードするようにしてみましょう。