今回は、FXチャートの基本である、ローソク足(ローソクあし)の見方を解説します。
ローソク足でわかる4つの値段(高値、安値、始値、終値)
ローソク足は、ある一定の期間内につけた、4つの値段でできています。
「ある一定の期間」として良く使われるのは、月、週、日、時間、分です。
たとえば「ある一定の期間」を「日」とした場合のローソク足は、一日の値動きでつけた4つの値段が分かるようになっています。
一日一本のローソク足が横に並んだチャートを「日足(ひあし)チャート」といいます。
また、「ある一定の期間」を「4時間」とした場合のローソク足は、4時間の値動きでつけた4つの値段が分かるようになっています。
4時間につき一本のローソク足が横に並んだチャートを「4時間足(よじかんあし)チャート」といいます。
ローソク足でわかる4つの値段とは、高値、安値、始値、終値です。
高値(たかね)とは、日足の場合は、その日のうちで一番高い値段のことを指します。4時間足の場合は、4時間のうちで一番高い値段のことです。
安値(やすね)とは、日足の場合は、その日のうちで一番安い値段のことを指します。4時間足の場合は、4時間のうちで一番安い値段のことです。
始値(はじめね)とは、日足の場合は、その日の最初(始め)につけた値段のことを指します。4時間足の場合は、4時間のうちで最初(始め)につけた値段のことです。
終値(おわりね)とは、日足の場合は、その日の最後(終わり)につけた値段のことを指します。4時間足の場合は、4時間のうちで最後(終わり)につけた値段のことです。
上の図は、3月9日と3月10日のローソク足ですが、色が違っています。
ローソク足の始値と終値の位置関係をよく見ると、左側の3月9日は、始値が下、終値が上にあります。
たとえば、100円で始まり、102円で終わった、というような場合です。
このように、「始値 < 終値」の場合のローソク足は、「陽線(ようせん)」と呼びます。
一方、右側の3月10日は、始値が上、終値が下にあります。
たとえば、103円で始まり、100円で終わった、というような場合です。
このように、「始値 > 終値」の場合のローソク足は、「陰線(いんせん)」と呼びます。
ローソク足の実体とヒゲ
ローソク足には実体とヒゲと呼ばれる部分があります。
上ヒゲの上端は高値を、下ヒゲの下端は安値を示しています。
実体は、始値と終値を示しています。陽線と陰線では、始値と終値の位置が逆転しています。
実際のチャートを見てみましょう。
ローソク足の実体の長さや、上ヒゲ、下ヒゲの長さがバラバラなことが分かります。
たとえば、陽線の実体が長いということは、始値から大きく上昇して終値がついた、ということが読み取れます。
逆に、陰線の実体が長いということは、始値から大きく下落して終値がついた、ということが読み取れます。
また、上ヒゲが長いということは、高値をつけたものの、押し戻されて終わった、ということが読み取れます。
逆に、下ヒゲが長いということは、安値をつけたものの、そこから反発して終わった、ということが読み取れます。
まとめ
ローソク足は、たった一本で、その期間の値動きがわかるようになっています。
また、実体とヒゲの長さで、その期間の相場の勢いや値幅まで読み取ることができるのです。
ローソク足の型や並びから相場を読むという分析手法は、江戸時代から伝わる「酒田五法」が有名です。