FX初心者のためのFXの始め方!基礎知識、口座の選び方、必要資金はいくらから?

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FXで儲けたい!でもFX初心者がまずやることは何?

という疑問にお答えします。以外と簡単なステップで始められるFXの魅力と失敗しやすい点などもお伝えします。

FXを始めたいけど、初心者はどこから始めたらいいのか、何が必要なのかよく分からないことが多いでしょう。

この記事では、これからFXを始めて儲けたい初心者の方向けに、FXを始めるときに必要な基礎知識、口座の選び方、FXを始めるのに必要な資金について分かりやすく解説していきます。

目次

初心者がFXを始めるのに必要なものは?

まず最初に初心者がFXを始めるときに用意しておきたいものは次の4つです。これだけあればFXを簡単に始めることができます。

  1. パソコンやスマホなど必要なときにインターネットに接続できる機器
  2. FX口座
  3. FX用の資金
  4. FX用語などの基礎知識

ひとつずつ見ていきましょう。

FXに必要なもの:インターネットに接続できるパソコンやスマホなど

FXはインターネットに接続したパソコンやスマホで取引をします。パソコンだけ、もしくはスマホだけでも取引できますし、自宅ではパソコンで外出中はスマホで取引、ということも可能です。

WindowsでもMacでもiPhone、iPadでもandroid端末でもOK。

最近はFX会社が提供しているスマホの専用アプリも高機能なものが増え、スマホだけでもFX取引できますからパソコンを持っていなくてもFXを始めることができます。

でもパソコンとスマホ、どちらで取引をするのが良いのでしょうか?パソコン、スマホそれぞれにメリット、デメリットがあります。

パソコンは画面が大きいので一覧性がありチャートも見やすい、落ち着いて取引できる、といったメリットがあります。一方、スマホは画面は小さいものの、外出中でも取引できるというメリットがあります。

注意したいのはパソコンでもスマホでも通信が途切れるとFX取引ができませんので必要なときにネット接続できる安定した通信環境は必須です。

この点は自分でいろいろと試してみて、やりやすいトレードスタイルを確立していきましょう。

FXに必要なもの:FX口座

FX(外国為替証拠金取引)は相手がいないと取引ができませんから、取引の場を提供してくれるFX会社に口座を開きましょう。

とはいってもFX会社は日本の会社だけでも何十社もあり、さらにはFX会社によってそれぞれ特徴がありますので、自分に合ったFX会社を選ぶことが重要になります。

でもこれからFXを始めようという初心者は「自分に合ったFX会社を選べ」と言われても難しいですよね。

そこで初心者がFX会社を選ぶ際のポイントをいくつかご紹介しますので参考にしてみてください。

初心者がFX会社を選ぶときのポイント:信頼性

日本の法律ではFX会社は金融商品取引業者として金融庁の登録を受けることが義務付けられていますので、FX口座を選ぶ際にはこの点をチェックしておきましょう。

なお当サイトでご紹介しているFX会社はすべて金融商品取引業者として登録されたFX会社です。

また、FX会社が破綻した場合、預けた資金が戻ってこなくなることも可能性としてはありますので、顧客から預かった資金を信託保全しているかどうかもFX会社を選ぶ際の重要なポイントになります。

初心者がFX会社を選ぶときのポイント:通貨ペア

通貨ペアとは、「ドル/円」や「ユーロ/ドル」のような、2つの法定通貨の組み合わせのことをいいます。

FX会社によって取り扱っている通貨ペアが異なりますので、自身が取引したい通貨ペアを扱っているFX会社を選びましょう。

初心者がFX会社を選ぶときのポイント:取引単位

特に10万円のような少額の資金でFXを始めたい方は、FX会社を選ぶときに「取引単位」を確認しておきましょう。

取引単位とは取引できる最小のまとまり(ロット)のことをいいます。

たとえばドル/円の場合の取引単位は10,000通貨単位(10,000ドル)が一般的ですが、最近では1,000通貨単位(1,000ドル)や100通貨単位(ドル)で取引できるFX会社も出てきています。

通貨同士だと分かりにくいので「ドル/円」を「イチゴ/円」に置き換えて説明してみましょう。

取引単位というのは、お店によってイチゴを10,000個単位や1,000個単位、100個単位で販売しているというイメージです。

「1イチゴ=100円」のときにそれぞれ必要なお金(円)は、

  • イチゴ10,000個単位で販売しているお店=1,000,000円
  • イチゴ1,000個単位で販売しているお店=100,000円
  • イチゴ100個単位で販売しているお店=10,000円

となります。

たとえば100万円分使える枠があるとします。

  • 取引単位が10,000個単位のお店でイチゴを1セット買うには100万円必要ですので枠には1円も残りません。
  • 取引単位が1,000個単位のお店でイチゴを1セット買うには10万円必要ですので、あと90万円分の枠が残ります。
  • 取引単位が100個単位のお店でイチゴを1セット買うには1万円必要ですので、あと99万円分の枠が残ります。

取引単位が100個単位のお店では100個しか買えないというわけではありません。100個単位であれば200個、300個、400個・・・1,000個、1,500個、10,000個・・・と資金が許す限り100個単位で取引数量を増減することができます。

つまり、取引単位が小さいお店ほど、少ない数量での取引ができるので、少額の資金でも余裕を持った取引ができるというわけです。

特にFX投資用の資金が10万円くらいの初心者であれば、取引単位が1,000通貨単位のFX会社がおすすめです。

もちろん、資金をもっと用意できる方でも、1,000通貨単位で取引できると少しずつ段階的に買い上がったり、買い下がったり、と柔軟に取引することができるので資金コントロールにも有益でしょう。

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初心者がFX会社を選ぶときのポイント:スプレッド

スプレッドとは買値と売値の差のことをいいます。

たとえば買値が111.401円、売値が111.397円のときに、10,000通貨単位を買ったとしましょう。

買いポジションはすぐに現在の売値で評価されますから、買った途端に111.397円-111.401円=-0.004円×10,000通貨単位=-40円、つまり40円の含み損が発生していることになります。

仮にスプレッドが0.1円(10銭)だった場合はどうでしょうか?

たとえば買値が100.1円、売値が100円の場合、100円-100.1円=-0.1円×10,000通貨単位=-1,000円、つまり1,000円の含み損が発生していることになります。

買った時の値段よりも売値が高い値段になるまでは含み損を抱えた状態になりますから、スプレッド(買値と売値の差)が狭いほど投資家にとっては有利といえます。

メジャーな通貨ペアはスプレッド原則固定としているFX会社が多いですが、重要指標発表時や時間帯などによってスプレッド(買値と売値の差)が大きくなることがあります。

ただし、いくらスプレッドが狭くても約定(取引成立)しなければ意味がありません。システムの安定性や約定率・約定力の高さも重要になってきますが、このあたりを確認するには実際に取引してみるのが一番確実でしょう。

初心者がFX会社を選ぶときのポイント:売買手数料

売買手数料は無料のFX会社が多いですが、中には特殊な発注方法を利用する場合や取引単位が1,000通貨単位の場合などに売買手数料がかかるFX会社もあります。

また、前述のスプレッドも事実上の手数料、取引コストになりますので、このあたりは総合的に考えるようにしましょう。

初心者がFX会社を選ぶときのポイント:まとめ

初心者がFX会社を選ぶときのポイントを5つご紹介しました。

まずは次の2つを決めると候補のFX会社を少し絞り込めるので参考にしてください。

■自分が取引したい通貨ペアはどれか?

■FX用の資金はいくら用意するのか?特に10万円くらいなら取引単位が1,000通貨単位のFX会社で始めるのがおすすめ。

FX会社の口座開設や口座維持手数料はたいてい必要ありませんので、候補を絞り込んだら何社かに口座登録してみると良いでしょう。

FXに必要なもの:FX用の資金(いくら必要?少額でも始められる?)

FXを始めるにはFX口座を開設して日本円を入金すればすぐに取引ができるようになります。

ドル/円やユーロ/円のような通貨ペアはもちろん、ユーロ/ドルやポンド/ドルなどの日本円が絡まない取引をするときでも、ドルなどの他国通貨を用意しておく必要はありません。

FX口座に日本円を入金すれば、そのFX会社で取り扱っている通貨ペアの取引ができます。

ではFX取引をするには資金はいくら必要なのでしょうか?

それにはまず「証拠金」「最大レバレッジ倍率」いう用語を理解しておく必要があります。

FXの証拠金とは

FXの日本語名称は「外国為替証拠金取引」といい、売買から生じた差額(損益)のみを受け渡す「差金決済」が行われます。

FXは差額のみの受け渡しのため、たとえばドル/円を買ったとしても実際にドル/円を所有しているわけでありません。FXでは保有している通貨ペアのことをポジション、建玉(たてぎょく)などと呼びます。

一般的にお店で行われる商品の売買では、欲しい商品と引き換えに代金を支払います。代金を支払って手に入れた商品は自分の所有物になります。このような取引のことを「現物取引」といいます。

現物取引と証拠金取引の違い

たとえばドル/円を100円で1万通貨買い、102円ですべて売ったとしましょう。

現物取引であれば買ったときに100万円を支払い、売ったときに102万円を受け取ることになります。

一方、FX(証拠金取引)の場合は買ったときに100万円全額を支払うことなく、売ったときに買値と売値の差額である2円×1万通貨=2万円を受け取ることができます。

上記のようなFX取引をするには「証拠金」が必要です。新規にポジションを持つとき(上の例ではドル/円を1万通貨買ったとき)に、FX会社はFX口座に入金された資金のうち取引金額の一定の割合を証拠金として拘束します。この拘束された資金が「証拠金」です。

証拠金の計算方法

では実際にFX取引をするのに必要な証拠金はいくらなのでしょうか?

取引に必要な証拠金額を求めるにはFX会社の「最大レバレッジ倍率」が関係してきます。

最大レバレッジとは、預けた資金の最大何倍までの取引ができるか、を表します。

たとえば最大レバレッジ25倍の場合、10万円をFX口座に預けるとその25倍、最大250万円の取引が可能ということです。実際はレバレッジ最大まで取引することは絶対におすすめできませんし、25倍まで取引しなければいけないというわけではありません。

また、現在日本の法律で認められているのは最大25倍までで、それ以下であれば各FX会社で決めることができます。

最大レバレッジ25倍固定のFX会社もあれば、1倍、5倍、10倍、25倍などいくつかのコースが用意されておりユーザーが自分で選択できるFX会社もあります。

最大レバレッジが分かると取引に必要な証拠金の額が計算できます。

たとえばドル/円を1ドル=100円のときに1万通貨買いたいとします。このときの取引金額は100円×10,000通貨=1,000,000円です。

最大レバレッジごとの必要証拠金を下の表にまとめました。

レバレッジコース

(最大レバレッジ)

必要証拠金率

(1÷レバレッジコース)

必要証拠金

(取引金額×レバレッジコース)

1倍

100%

1,000,000円

5倍

20%

200,000円

10倍

10%

100,000円

25倍

4%

40,000円

実際の必要証拠金の計算には取引時点のレートではなく前営業日終値などが使われますが、このページでは初心者向けに簡易的に計算しています。取引時にはご利用のFX会社のホームページ等でご確認ください。

最大レバレッジコース1倍を選択している場合は100万円の取引をするのに100万円の証拠金が必要です。

最大レバレッジコース25倍を選択している場合は100万円の取引をするのに4万円の証拠金が必要です。

いかがでしょうか。同じ金額の取引でもレバレッジコースによって必要な証拠金の額がまったく違うことが分かります。

少ない資金で大きな金額の取引を可能にするこのレバレッジこそがFXの魅力といえます。

レバレッジコース25倍で100万円の取引をするためには4万円の証拠金が必要なことがわかりました。ではFX口座に4万円だけ預けて100万円の取引をしたらどうなるのでしょうか。

この点を確認するためには「証拠金維持率」を理解しておく必要があります。

証拠金維持率

証拠金維持率とは保有ポジションの必要証拠金に対する純資産の割合のことを指します。

下の計算式を見ると分かりやすいでしょう。

証拠金維持率(%)= 有効証拠金 ÷ 取引証拠金 × 100

今回は初心者向けに簡易的に計算します。実際の計算ではもう少し複雑になりますのでご利用の各FX会社のルールをご確認ください。

FX口座に4万円を預けているとします。

レバレッジコースは25倍を選択しています。

ドル/円の現在レートは100円です。

保有ポジションはドル/円の買い1万通貨です。

保有ポジションの現在の評価損益は0円、つまり買ったときの値段と同じです。

さきほどの計算式に当てはめてみましょう。

有効証拠金は口座に預けた4万円+保有ポジションの評価損益0円で4万円

取引証拠金は保有ポジションに使用している証拠金で100円×1万通貨÷レバレッジコース25=4万円

証拠金維持率は有効証拠金①4万円÷取引証拠金②4万円×100=100%

このときの証拠金維持率は100%ということになります。

FX取引で特に重要なのはこの「証拠金維持率」です。

この証拠金維持率は毎日一定の時刻に判定されて、”一定の水準”を下回ると追証や強制ロスカットが発生します。

証拠金維持率の判定に使われる“一定の水準”は各FX会社によって異なりますのでご利用のFX会社のホームページでご確認ください。

まず証拠金維持率が一定の水準(たとえば100%)を下回ると「マージンコール(追証/おいしょう)」が発生します。このマージンコール(追証)は指定の日時までに解消させないと保有ポジションが強制決済されます。

さらに証拠金維持率が一定の水準(たとえば50%)を下回ると「強制ロスカット」が発生します。強制ロスカットは強制的に保有ポジションが決済されて損失を確定する仕組みであり、入金済みの資金以上の損失を出さないようにするためのセーフティネットの役割があります。

証拠金維持率がマージンコール(追証)や強制ロスカットの水準に近づくということは、入金した資金に対して無理なポジションを保有していたり含み損が大きすぎるということですので、そのような状態になる前に冷静にポジションを整理するなどの対処を考えた方がよいでしょう。

FXを始めるのに必要な資金はいくら?

100万円の取引をするのに必要な証拠金はレバレッジコース25倍の場合4万円です。

4万円あればFX取引をすることができますが、前の項で説明したとおり、保有ポジションの含み損が増えた場合、有効証拠金が減ります。すると証拠金維持率も下がるためマージンコール(追証)や強制ロスカットの水準に近づくことになります。

これでは追加の資金が必要になったり、最悪の場合、預けた資金の大半を失うことにもなりかねません。

このようなリスクを避けるためにも最低限の証拠金だけでFX取引を開始することは絶対におすすめできません。

通貨ペアによって変動幅も異なりますので一概には言えませんが、100万円の取引をするのであれば10万円程度の資金は入金しておきたいところです。

それでも絶対に安全というわけではありません。

たとえば10万円の資金を入金し、ドル/円を100円で1万通貨単位の買いポジションを持ったとしましょう。レバレッジコース25倍であれば必要な証拠金は4万円、含み損益0円です。

証拠金維持率は10万円÷4万円×100=250%。

その後ドル/円が95円に下がったとすると含み損は5万円になり有効証拠金がその分減ってしまいます。

こうなると証拠金維持率は5万円÷4万円×100=125%まで下がります。マージンコール(追証)や強制ロスカットの水準に近くなっているので不安な状況ではないでしょうか。

計算は単純化して説明しています。実際の計算式は各FX会社のホームページをご確認ください。

95円に下がったとしてもそこから急回復するかもしれませんし、そのままさらに下落する可能性もあります。

含み損をどこまで許容するかは本人次第ですが、資金に対して大きすぎる損失を出してしまうと、損失を取り戻そうとして無理な取引に走り、結果さらなる損失を招くという悪循環に陥ることにもなります。

FXには株式市場のような値幅制限はありませんので一瞬で大暴騰、大暴落するような事態も発生する可能性があります。

大きすぎる損失は次の取引にも影響を与えてしまう恐れがあるため、取引の前にあらかじめ許容できる損失額を決めて取引することで想定以上の損失を避けることもできるでしょう。

損失リスクの話ばかりしましたが、相場が自分の想定通り有利な方向に動いた場合は大きな利益を得ることもできるのがFXの魅力です。

FXに必要なもの:FXの基礎知識

FXに限らず儲けるためには「買った値段よりも高い値段で売る」ことが必要です。

さらにFXの儲け方にはもうひとつ「売った値段よりも低い値段で買い戻す」という手法もあります。

FXでは買いから入る手法売りから入る手法があるため相場の上昇局面だけでなく下落局面でも儲けるチャンスがあるというわけです。

ところが言うは易し、で実際にはそう簡単にはいきませんからFX投資を始めるのなら基本的なFX用語や注文方法、リスクなどの基礎知識をしっかり得てから始めたほうが安心です。

ここでは、初心者が覚えておきたいFX用語や基本の注文方法、FXのリスクについて解説していきます。

初心者が覚えておきたいFX用語

FXを始めると、見慣れない用語がたくさん出てきます。数え上げたらキリがありませんが、今回は初心者が覚えておきたい代表的なFX用語をいくつか解説します。

「通貨ペア」とは

FXでは2つの法定通貨の組み合わせのことを「通貨ペア」といいます。

上の画像の左から「米ドル/円」「ユーロ/円」「ユーロ/ドル」と並んでいるのが通貨ペアです。

真ん中にある「/」スラッシュ記号を挟んで左右に通貨名が表示されており、左側が「取引通貨(主軸通貨)」、右側が決済通貨と呼ばれています。

また、各通貨には3つのアルファベットでできた通貨記号が決められています。

たとえば、米ドル=USD、日本円=JPY、ユーロ=EURです。

通貨ペアを通貨記号で表示するとドル/円=USD/JPY、ユーロ円=EUR/JPY、ユーロドル=EUR/USDとなります。

他にもポンドや豪ドルなど数多くの通貨がありますが、初心者はまず日本円、米ドル、ユーロなどのメジャーな通貨ペアが取引量も多く始めやすいでしょう。

FX会社によって取り扱う通貨ペアが異なりますが、メジャーな通貨ペアであればほとんどのFX会社で取引ができます。

「為替レート」とは

為替レートとは2つの法定通貨の交換比率のことをいいます。

FXのレートは各通貨ペアごとに買値と売値の2つが表示されており、この表示方法を2WAYプライス方式といいます。

上の画像はある時点のドル/円(USD/JPY)の為替レートです。

左側が1ドルあたりの売値、右側が1ドルあたりの買値を表しています。

つまり1ドルの売値は111.397円、買値は111.401円という意味になります。

FXでは売値のことをBid(ビッド)、買値のことをAsk(アスク)とも呼びますので覚えておきましょう。

「スプレッド」とは

スプレッドとは売値と買値の差のことをいいます。

前述の為替レートの例で説明しましょう。

1ドルの売値は111.397円、買値は111.401円です。

同じ瞬間なのに売値と買値に差がありますね。この差がスプレッドです。

売値(Bid)は111.397円、買値(Ask)は111.401円です。その差は0.004円。100銭=1円ですから0.004円は0.4銭と言い換えることができます。

この0.004円(0.4銭)がスプレッドです。

買値と売値の差額がスプレッド

「レバレッジ」とは

FXの大きな魅力はレバレッジを活用した取引です。

レバレッジとは、小さい力で大きなものを動かす「テコの原理」のことで、FXではこのレバレッジを活用して預けた資金の何倍もの取引をすることが可能になります。

たとえば10万円をFX口座に入金します。この資金を担保にしてその資金の何倍、何十倍ものFX取引ができるため、少ない資金を元手に大きな利益を出すことができるのです。

ただし、レバレッジは使い方を間違えると大きな損失を出す可能性もあります。預けた資金に対して大きすぎるポジションを持たないように自身で取引量をコントロールすることが大切です。

「スワップ金利」とは

FXではドル/円、ユーロ/円、ユーロ/ドルのように2つの通貨がペアになっています。この2つの通貨の金利差によって生じるのがスワップ金利です。

同じ通貨ペアでもFX会社によってスワップ金利は異なりますが、あるFX会社の1日分のスワップ金利を見てみましょう。

USD/JPY(ドル/円)の買いが64円、売りが-74円です。

ドル/円の1万通貨の買いポジションを持っていると1日当たり64円のスワップ金利がもらえます

逆にドル/円の1万通貨の売りポジションを持っていると1日当たり74円のスワップ金利を支払うことになります。

このようにスワップ金利にマイナスがついていると支払うことになりますので注意しましょう。

また、買いポジションだからスワップ金利がもらえるというわけではありません。上から3つ目のEUR/USDを見てください。

EUR/USD(ユーロ/ドル)は買いが-90円、売りが80円ですから、ユーロ/ドルの1万通貨の買いポジションを持っていると1日当たり90円のスワップ金利を支払うことになります。

スワップ金利は日々変動しています。ときにはプラスだったものがマイナスになったり、その逆もあり得ます。特に中・長期にポジションを保有する場合は注意しておきましょう。

FXの注文方法

FX初心者はまず基本の3つの注文方法を覚えましょう。

成行(なりゆき)注文

値段を指定せずに注文をする方法です。急いで約定(取引成立)させたいときに便利な注文方法ですが、値段を指定していませんので想定外の値段で約定してしまう可能性があります。値段よりもスピード優先で取引したい場合に利用するのがおすすめです。

指値(さしね)注文

値段を指定して注文する方法です。現在の値段よりも有利な値段で注文を出します。約定する前であれば値段の訂正や注文取消もできます。

逆指値(ぎゃくさしね)注文

指値注文と同じく値段を指定して注文する方法ですが、現在の値段よりも不利な値段で注文を出すのが逆指値注文です。こちらも約定する前であれば値段の訂正や注文取消もできます。

その他の注文方法

ほかにも基本の3つの注文方法を組み合わせたIFD注文、OCO注文、IFD-OCO注文といった方法があります。

便利な注文方法ですので基本の注文に慣れてきたら挑戦してみましょう。

FXのリスクについて

FXはレバレッジをかけて大きな利益を目指すことができる魅力的な投資対象ですが、やり方によっては大きな損失につながる可能性があることは理解しておきましょう。

上場株式投資のように値幅制限はありませんので短時間に想定以上の大暴騰や大暴落が発生することで元本を超える損失が出ることもあり得ます。

FX会社のシステムには預けた資金以上の損失を出さないように、強制ロスカットという仕組みがあります。強制ロスカットは一定水準の含み損に達した段階でシステムが自動的(強制的)に反対売買をして損失を確定します。投資者の意志と関係なく損失が確定してしまいますが、預けた資金以上の損失を出さないためのセーフティネットの役割をしています。

ただし、状況によっては強制ロスカットが間に合わない可能性もあり、その場合は預けた資金以上の損失が発生し、不足分の入金が必要になることもあり得ます。

このような事態を防ぐために、資金的に余裕を持った取引をする、ポジションを持ったら損切り注文を入れておく、といった対策も重要です。

また、身近なリスクとしてはパソコンが壊れたり、通信障害でネットにつながらず注文ができなくなるといった事態も考えられます。

他にも考えられるリスクはありますが、いずれにしても生活に必要なお金までFX口座には入れない、あくまでも余剰資金を投資する、というスタンスで取り組むことをおすすめします。

FX取引の魅力は少ない資金で大きな利益が出せることです。リスクを理解した上で大きな利益を目指しましょう。

FXの始め方まとめ

FXの基礎知識、口座の選び方、必要資金について解説してきました。

実はFXを始めるのはとても簡単です。免許証などの本人確認書類があれば申し込みから最短1~2営業日で取引が可能になります。

また日中は仕事や学校という方でもFXは24時間取引ができるので、夜にじっくりとFX取引をすることもできます。もちろんインターネットに接続できるスマホがあれば外出中でも取引きが可能。

このサイトで紹介しているFX会社は口座開設は無料、口座維持手数料も無料なため、複数のFX会社に口座を持っている方も多いです。

FXで安定した利益を出すためには知識、経験、努力も必要です。簡単ではないですが、実際に利益を出している人はいますので絶対に無理なことというわけでもありません。

誰にでも可能性はあるのです。

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